【株式を本気で勉強したい方必見】有料級?アメリカ中小型株スクリーニングの極意伝授します。

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米国株式市場では、中小型株(Small CapおよびMid Cap)への投資は、投資家にとって非常に魅力的な選択肢です。特に、中小型株は大型株に比べて成長ポテンシャルが高く、うまくスクリーニングを行うことで、大きなリターンを期待できる可能性があります

しかし、数千にも及ぶ中小型株の中から適切な銘柄を選び出すことは容易ではありません。

本記事では、アメリカ中小型株のスクリーニング方法について詳しく解説し、投資家が効率的に銘柄選定を行うためのステップを紹介します。

Stone Mountain 編集長

ここでは元証券マンである筆者の叡智を結集させました。
他で有料販売しようか迷いましたが、特別に公開します。
株式投資は買う前から勝負は決まっている!!
ここからはリアルガチで解説します。

目次

中小型株とは?

まずは、中小型株の定義を理解しておく必要があります。一般的に、中小型株は以下のように分類されます。

  • 小型株(Small Cap):時価総額が 3億ドルから20億ドル の範囲の企業。
  • 中型株(Mid Cap):時価総額が 20億ドルから100億ドル の範囲の企業。

*米ドルベースで記載しています。9月26日現在、1ドル144円

これらの企業は、大型株に比べて規模が小さいものの、成長余地が大きく、特に急成長企業が多いとされています。

中小型株スクリーニングの重要性

中小型株への投資は、適切な銘柄を選ぶことが成功への鍵です。しかし、市場には数千もの中小型企業が存在しており、それらすべてを個別に分析することは非常に時間がかかります。スクリーニングは、特定の基準に基づいて銘柄を絞り込む作業であり、効率的な銘柄選定に不可欠なプロセスです。

スクリーニングの目標は、投資家の目的や戦略に合致した銘柄を見つけ出すことであり、成長ポテンシャルやリスクに応じて、ポートフォリオを構築するための基礎となります。

スクリーニングツールの活用

スクリーニングを行うためには、適切なツールが必要です。以下のようなオンラインのスクリーニングツールを活用することで、銘柄の絞り込みが可能になります。

  • Yahoo Finance や バフェット・コード:無料で利用できるスクリーニングツール。さまざまなフィルターを使用して、財務データや業績に基づいて銘柄を選定できます。
  • BloombergSPEEDA:より詳細なデータを提供する有料のツール。アナリストの評価や市場分析に基づいた高度なスクリーニングが可能です。

中小型株スクリーニングの主な基準

スクリーニングを行う際には、いくつかの重要な基準に基づいて銘柄を絞り込むことが必要です。

様々な指標を用いて、入念に分析を行うことに越したことはないのですが、ここでは、まず、スクリーニングで考慮すべき代表的な基準を紹介します。

収益性に関する指標

  • 売上高成長率: 過去数年間の売上高の伸び率、企業の成長を示します。
  • 営業利益率:営業利益を売上高で割ったもので、企業の本業からの収益性を示します。
  • 純利益率:純利益を売上高で割ったもので、最終的な収益性を示します。
  • ROE(自己資本利益率):純利益を自己資本で割ったもので、株主の投資に対するリターンを評価します。
  • ROA(総資産利益率):純利益を総資産で割ったもので、企業が保有する全資産をどれだけ効率的に利益に変えているかを示します。
Stone Mountain 編集長

筆者の経験上申し上げると、海外機関投資家が成長ステージの企業において、重要視しているのは売上高成長率です。
もちろん、しっかりと利益を出すことも重要ですが、新しいサービスを展開する新興企業が、いかに市場シェアを広げていけるかを確認するには、売上高を見るのが一番手っ取り早いからだと思います。

成長性に関する指標

成長指標は、中小型株の成長ポテンシャルを評価するための重要な要素です。

  • EPS成長率:(1株当たり利益の成長率): 企業の成長力を測るために重要な指標です。
  • 売上高成長率:企業の売上の増加率を示します。
  • 営業利益成長率:営業利益の成長率で、本業での収益がどの程度成長しているかを示します。

安全性・財務健全性に関する指標

  • 流動比率: 流動資産を流動負債で割った比率で、短期的な支払能力を評価します。
  • 負債比率:企業の総資産に対して負債がどれだけ占めているかを示します。この比率が高い企業は、資本の大部分を借入れや債務で賄っているため、財務的にリスクが高いとされます。
  • 自己資本比率:総資産に対する自己資本の割合で、企業の財務的安定性を示します。

バリュエーション指標

バリュエーション指標は、企業が市場でどれだけ割安または割高に評価されているかを示すものです。

  • 株価収益率(PER):企業の利益に対する株価の割合を示します。PERが低いほど、投資家にとって割安であるとされます。
  • 株価純資産倍率PBR):企業の純資産に対して株価がどれだけ評価されているかを示す指標です。1より低ければ、割安であるとされています。
  • 株価売上高倍率(PSR):売上高に対する株価の割合を示します。利益が赤字の場合、PERを算出することができないため、代わりに使われることが多いです。

PERの平均値は概ね15倍前後となっており、一般的にそれより高い場合は割高、低い場合は割安と判断されます。ただし、業界毎にPERの水準が異なりますので、業界平均をしっかり確認するようにしましょう。

業界・セクターのトレンド

特定の業界やセクター全体が成長トレンドにある場合、その分野に属する中小型株は成長ポテンシャルが高くなることが多いです。例えば、テクノロジーやヘルスケア、再生可能エネルギーなどのセクターは、近年急成長している分野です。スクリーニングの際には、これらの成長産業に属する企業を優先的に探すことが効果的です。

アナリスト評価

アナリストの評価や推奨も、スクリーニングの一助となります。多くの投資家が信頼するアナリストによって推奨されている中小型株は、注目度が高まりやすく、投資判断においても参考になるでしょう。

アナリストレポートは、証券口座を保有している人であれば、なんと無料で読むことが可能です!!

スクリーニングのプロセス

中小型株のスクリーニングは、以下のステップに従って効率的に行うことができます。

ステップ1:スクリーニングツールの設定

まずはスクリーニングツールを開き、上記で説明した財務指標や成長指標、バリュエーション指標に基づいてフィルターを設定します。例えば、時価総額が3億ドルから100億ドルの範囲である企業を抽出し、次に売上成長率や利益成長率でさらに絞り込んでいきます。

ステップ2:財務健全性の確認

抽出された企業の中から、財務健全性が高い企業を確認します。負債比率が低く、キャッシュフローが安定している企業は、経済状況の変動にも強いとされています。

ステップ3:成長ポテンシャルの評価

次に、企業の成長ポテンシャルを評価します。特に新興市場や革新的な技術を持つ企業に対して、市場シェアの拡大余地や競争優位性が高い企業なのかをチェックしていきます。ビジネスモデルの独自性、競合他社、事業のスケーラビリティ、市場規模等、確認すべき項目は多いです。

ステップ4:バリュエーション(時価総額)の確認

最後に、バリューエーションを確認します。成長ポテンシャルが高い企業でも、過大評価されている場合、リターンが期待通りにならない可能性があります。バリュエーション指標(PER、PSR、PBRなど)を使い、市場で割安とされる企業を見つけることが重要です。成長と評価額のバランスを見極めながら、投資対象を最終的に選定します。

スクリーニング後のリサーチと分析

スクリーニングを通じて絞り込んだ中小型株は、さらなるリサーチと分析を行う必要があります。以下のポイントを基に、個別銘柄の詳細な分析を進めましょう。

業績レポートの確認

スクリーニング後、対象企業の最新の四半期決算や年次報告書を確認します。これにより、企業の実際の業績がスクリーニング時の指標と一致しているか、また将来の見通しがどのように評価されているかを確認することができます。

経営陣と企業戦略の評価

企業の成長は、優れた経営陣のリーダーシップと明確な戦略に裏付けされることが多いです。CEOやCFOのインタビュー、企業戦略プレゼンテーションを調べることで、経営陣のビジョンや戦略が市場でどのように機能しているかを評価できます。オーナー社長なのか、否かでもだいぶ印象は変わります。

業界内での競争ポジションの確認

競争環境も企業の成長に大きく影響します。企業が業界内で競争優位を持っているかどうか、もしくはニッチ市場におけるリーダーであるかを確認することは重要です。競争相手との比較も行い、それと比べてどうなのかを評価していきます。

マクロ経済要因の考慮

特に中小型株は、経済状況の変化に敏感です。例えば、金利が上昇すると資金調達コストが高まり、企業の成長を抑制する可能性があります。また、景気後退やインフレも中小型株に影響を与える要因となります。したがって、マクロ経済の動向をしっかり把握し、それが投資先企業にどのような影響を与えるかを考慮することが重要です。

投資ポートフォリオの構築とリバランス

スクリーニングとリサーチの結果、投資する銘柄を選定した後は、ポートフォリオを構築します。中小型株はリスクが高いため、分散投資が重要です。複数のセクターや業種にわたって投資し、リスクを低減させるようにしましょう。

分散投資の重要性

中小型株市場はボラティリティが高いため、特定のセクターや業種に過度に集中しないことが大切です。異なる成長サイクルにある企業やセクターを組み合わせることで、リスクを軽減しつつ、ポートフォリオ全体の安定性を確保します。例えば、AI・テクノロジーセクターに成長が見込まれている企業を入れる一方で、消費財やヘルスケアセクターにも投資することでバランスを取ることができます。

リバランスの実施

市場の変動や企業の業績に応じて、定期的にポートフォリオのリバランスを行うことが重要です。株価が大きく上昇した銘柄の比重が過度に高まると、ポートフォリオ全体のリスクが増加します。逆に、期待した成長を遂げなかった銘柄は売却し、新たな成長株に乗り換えるなど、ポートフォリオの再構築が必要です。

ETFによる中小型株投資

個別銘柄のスクリーニングが難しいと感じる場合、ETF(上場投資信託)を活用する方法もあります。ETFを利用すれば、分散投資のメリットを享受しつつ、中小型株市場全体の成長にアクセスすることが可能です。

代表的な中小型株ETF

  • iShares Russell 2000 ETF (IWM):米国の小型株に特化したETFで、Russell 2000インデックスに連動しています。このETFは、中小型株に広く分散投資する手段として利用できます。
  • Vanguard Small-Cap ETF (VB):VanguardによるETFで、米国の小型株市場に幅広く投資します。低コストでありながら、広範な小型株への分散が可能です。

ETFのメリットとデメリット

ETFは分散投資の効果があり、個別銘柄に対するリスクを軽減できます。また、管理コストが低く、初心者にも扱いやすい投資手段です。ただし、個別銘柄ほどの大きなリターンは期待できない場合もあり、成長性の高い企業を選び抜く楽しみや利益を逃す可能性もあります。

さいごに

アメリカの中小型株市場は、成長ポテンシャルが高い企業が多く、投資家にとって大きなリターンを期待できる魅力的な投資先です。しかし、成功するためには適切なスクリーニングとリサーチが欠かせません。この記事で紹介したスクリーニング基準やプロセスを活用し、効率的に銘柄を選定することで、リスクを管理しながらポートフォリオを最適化できます。

中小型株への投資はリスクとリターンのバランスが重要です。しっかりと市場動向を把握し、分散投資やリバランスを適切に行うことで、長期的な成功を収めることが可能です。また、スクリーニングツールやETFを活用することで、投資判断の精度を高め、リスクを低減することができるでしょう。

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