
新NISA(少額投資非課税制度)は、2024年から新しく始まった投資制度で、初心者でも手軽に投資を始めることができる魅力的な仕組みです。
しかし、新NISAを活用して株式投資を始めたものの、早速損をしてしまったという株式初心者の声も少なくありません。そこで、今回は新NISAを活用する上で、初心者が陥りがちな失敗を5つをピックアップしましたので紹介します。

新NISAいくぜっ!と並々ならぬ決意で始めたはいいですが、速攻で爆下がりして戦々恐々な方も多いと思います。
本記事で解説するポイントを理解して、しっかりと今後の対策を練っていきましょう!


銘柄選びに慎重さを欠く
失敗の内容
まず、初心者がよく陥る失敗の一つは、株価が上がっているという理由だけで銘柄を選んでしまうことです。特に、話題の銘柄やSNSで注目を集めている株に飛びつくケースが多く見られます。しかし、株価が上昇しているからといって、それが長期的に続くとは限りません。何の情報も持たずに勢いだけで投資すると、突然の急落に対応しきれなくなり、思わぬ損失を被る可能性があります。
対策
銘柄選びは慎重に行うことが重要です。投資先の企業の業績、ビジネスモデル、成長性、財務状況などをしっかりと分析しましょう。初心者の場合、個別株に絞るよりも、まずは分散投資ができるETF(上場投資信託)や投資信託を活用するのも賢明です。これにより、個別の企業リスクを軽減し、市場全体の成長を取り込むことができます。
短期的な値動きに一喜一憂する
失敗の内容
株式市場は短期的な値動きが激しいため、初心者は毎日の株価変動に一喜一憂しがちです。特に、購入した銘柄が急落すると、慌てて売却してしまうことが多く、結果的に損を確定してしまうという状況に陥りがちです。感情に身を任せてしまうと、損失を取り返すために、必要以上にリスクを取りすぎてしまうことがあるため、損失が更に膨らむ原因になります。
対策
新NISAの特徴は長期投資に適していることです。非課税期間が20年と長いため、短期的な値動きに左右されず、長期的な視点で投資を行うことが重要です。株価は日々変動しますが、長期的には企業の成長に伴って株価も上昇する傾向があります。購入時点での目標とする投資期間や目標リターンを明確にし、短期的な変動に惑わされないようにしましょう。
情報に踊らされて売買を繰り返す
失敗の内容
株式投資において、情報収集は非常に重要です。しかし、初心者が陥りがちな失敗は、テレビやインターネット上のニュース、SNSの噂に振り回されて頻繁に売買を繰り返してしまうことです。これにより、手数料がかさんだり、適切な売買タイミングを逃したりして、結果的に損失を出してしまいます。
対策
情報は取捨選択が必要です。信頼性の高い情報源から得られるデータに基づいて投資判断を行うようにしましょう。また、ニュースやSNSの情報は短期的な市場の動向を反映していることが多いため、長期投資の視点を持つ新NISAの活用には適しません。市場のノイズに惑わされず、自分の投資戦略に沿った行動を心がけましょう。

それでも短期取引を行いたい場合は、NISAではない取引口座での売買をオススメします。
でも、デイトレードって本っ当に難しいんですが、刺激に満ち溢れてて、生きてる実感バリバリ、心が高揚するんですよねぇ。。
リスク管理を怠る
失敗の内容
初心者が陥りがちなもう一つの失敗は、リスク管理を怠ってしまうことです。特定の銘柄に資金を集中させたり、借入金で投資を行ったりすると、思わぬ損失を被るリスクが高まります。特に株式投資は元本保証がないため、損失が発生する可能性を常に念頭に置く必要があります。
対策
リスク管理の基本は、分散投資です。異なる業種や地域の複数の銘柄に投資することで、リスクを分散することができます。また、自分のリスク許容度を理解し、それに応じた投資額を設定することも重要です。新NISAでは、少額からの投資が可能なため、無理のない範囲で投資を始めることができます。さらに、株価が一定の割合で下落した場合に損切りを行うルールをあらかじめ決めておくと、損失を最小限に抑えることができます。
配当や税金を考慮しない
失敗の内容
投資初心者は、株価の値上がり益(キャピタルゲイン)だけに目を向けてしまいがちですが、配当(インカムゲイン)も重要な収益源です。また、新NISAでは非課税のメリットがあるにもかかわらず、これを十分に活用しないケースも見受けられます。
対策
*配当利回りの高い銘柄を選ぶことで、株価の変動に左右されずに安定した収入を得ることができます。さらに、新NISAの非課税メリットを最大限に活用するため、配当や売却益に対する税金を考慮した上での投資戦略を立てましょう。新NISAでは、通常の株式投資で課税される利益が非課税なことから、利益が大きいほど税務メリットも大きくなるため、長期的な資産形成に有利です。
*配当利回り:投資した株式に対してどれだけの配当金を受け取れるかを示す指標。株式の投資金額に対する年間配当金の割合を示す。
まとめ
新NISAは、少額から長期的な資産形成をサポートするための制度であり、初心者にとっても投資を始めやすい環境を提供しています。しかし、適切な知識と戦略なしに投資を行うと、思わぬ損失を被る可能性があります。初心者が陥りがちな失敗を回避するためには、慎重な銘柄選び、長期的な視点、リスク管理、情報の取捨選択、そして非課税のメリットを最大限に活用することが重要です。
新NISAを賢く活用し、失敗を乗り越えて長期的な資産形成を目指しましょう。