
9月18日、アメリカFRBは4年半ぶりに0.5%の利下げを決定しました。
このタイミングを機に、投資家の間ではアメリカ株への関心が急上昇しています。
しかし、直近で最高値を更新し続けるアメリカ株に対して、特に新「割高ではないか?」、「今、購入すべきなのか?」という疑問を持っている人も多いと思います。
本記事では、アメリカ株の特徴をおさらいしながら、「今、新NISAでアメリカ株を買うべきなのか?」という点について、詳しく解説します。
世界経済の牽引役、アメリカの市場規模
アメリカの経済は、世界最大のGDPを誇るだけでなく、世界の市場に対して大きな影響力を持っています。特に、アメリカ株式市場はその規模と流動性において他に類を見ないものであり、日々多くの取引が行われています。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)やNASDAQといった世界的に有名な株式市場があり、これらの市場には多くのグローバル企業が上場しています。アメリカ市場はその多様性も特徴で、テクノロジー、ヘルスケア、エネルギー、消費財など、あらゆる産業分野でリーダー企業が存在しています。
世界をリードするテクノロジー企業
プラットフォーマー(GAFAM)
アメリカには、世界中で使われている製品やサービスを提供しているテクノロジー企業が多数存在します。特に注目されるのは、GAFAM (Google、Apple、*Facebook、Amazon、Microsoft)を始めとした巨大IT企業です。
これらの企業は、世界中で日常的に使用されるプラットフォームを提供していることから、プラットフォーマーと呼ばれており、今後もさらなる成長が期待されています。
*Facebookは2021年10月に社名を「Meta」に変更しています。
2024年9月時点で、GAFAMの企業価値は非常に高く、世界最大規模の企業としての地位を維持しています。これらの企業の平均的な時価総額は、1.5兆ドルから2.5兆ドルの範囲にあり、S&P 500などの主要な株価指数に大きな影響を与えています。
イノベーションを起こす企業の躍動
日本国内では、成長が見込まれるテクノロジー企業が限られている一方、アメリカには無数のスタートアップやイノベーションを推進する企業が存在しています。近年では、TeslaやNVIDIAなど、持続可能なエネルギーや人工知能(AI)の分野でも大きな進展を見せており、株価も最高のパフォーマンスを見せて来ました。今後も市場をリードする可能性が高い企業なので要注目です。
さらに、アメリカ中小型株にも注目しています。
GAFAMといったプラットフォーマーが既に市場の大きなシェアを獲得しているのに対して、中小型企業は、きっかけひとつで新しい市場シェアを急速に拡大する余地があるため、高い投資効果が期待できます。
特に、テクノロジー、ヘルスケア、グリーンエネルギー、フィンテックなどの分野の成長が期待されているため、これらの企業に投資することは、世界の成長産業にアクセスできるチャンスを意味します。日本国内に限らず、グローバルに影響力を持つ企業に投資することで、投資家は市場の拡大や新技術の進化による恩恵を受けることができます。

バリュー株vsグロース株
どちらも一長一短の特徴がありますが、アメリカンドリームがあるのは、圧倒的にグロース株です!!
では無数にあるグロース株をどうやってスクリーニングしていくのか?
これにはリュウケンもびっくり、一子相伝の所業だと思いますので、気合いを入れて、以下に解説記事を作成しました。

長期投資で高いリターンを実現
アメリカ株の最大の魅力の一つが、長期的に見て高いリターンを実現できる可能性がある点です。アメリカの主要株価指数であるS&P500は、過去50年以上にわたって右肩上がりの成長を見せており、特に1980年代以降は著しい上昇を記録しています。
たとえば、1980年にS&P500に投資していた場合、2020年までにその価値は約30倍に増加しています。アメリカ市場は過去にも幾度となく不況を経験しましたが、長期的には常に回復し、投資家に高いリターンをもたらしてきました。

ん?ちょっともう一回、S&P指数見てみてください。
もうね、はっきり言います。一生上がり続けてますよね!?
このパフォーマンスに気付かずに、目先の価格変動に一喜一憂している人が本当に多いです。合言葉は、「買ったら気絶。」
アメリカ株投資こそ、長期目線です。どっしりいきましょう!
アメリカ株に長期投資することで、短期的な市場の変動に左右されることなく、安定したリターンを得ることが可能です。特に、アメリカ企業は株主還元の意識が高く、多くの企業が定期的に配当金を支払うことから、安定した収益を得ることも期待できます。
為替のメリットを享受できる
近年、円安が進行しており、これはアメリカ株投資を考える日本人にとって大きなメリットをもたらしました。
アメリカ株は通常、ドル建てで取引されるため、円安時にはドル資産の価値が相対的に高まります。結果として、株価が上昇しなくても為替差益を得ることができるのです。
さらに、アメリカドルは世界の基軸通貨であり、長期的に安定した価値を持つとされています。日本円と比べて、ドルは世界中で需要があり、アメリカ経済が強い限りドルの価値は維持されやすい傾向があります。
日本円の価値が下がり続ける場合でも、ドル建て資産を保有していることで資産の価値が目減りするリスクを減らすことができます。逆に、将来的に円高が進行した場合でも、アメリカ株自体が成長していれば、そのリターンが為替リスクを補うことになるでしょう。

新NISAでも手軽に始められるアメリカ株投資
以前は、アメリカ株に投資するには多くのハードルがありました。手数料が高い、情報が少ない、英語の壁があるなどの問題がありましたが、近年ではこれらの障壁は大きく緩和されています。多くの日本の証券会社がアメリカ株の取引をサポートしており、円を使って簡単に米国株を購入することができます。
さらに、アメリカ株は、1株単位での取引が可能なため、少額からでも投資を始めることができます。
MicrosoftやMetaなど、高額な株でも1株ずつ購入できるため、初心者でも気軽にアメリカ株投資をスタートできます。また、最新の情報を日本語で提供するサービスも増え、情報収集も格段にスムーズになっています。
まとめ
アメリカ株は、その市場規模、成長性、多様な投資対象、そして為替のメリットなど、日本人投資家にとって非常に魅力的な投資先です。特に、テクノロジー企業やグローバル企業に投資することで、世界的な成長に直接アクセスできる点が大きな利点です。
これから投資を始める方や、日本株だけに集中している方にとって、アメリカ株への分散投資は、資産運用の成功への一つの鍵となるでしょう。手軽に始められるアメリカ株投資を、ぜひ検討してみてください!